Piggy&Bunny

肩の力を抜いて生きたいアラサーが、息抜きと心の整理の為に書く雑記ブログ

辻村深月「かがみの孤城」読了 -感動傑作でした-

❤️HAPPY VALENTINE❤️

今夜は旦那さんの帰りが遅いので、チョコレート解禁は明日以降になりそうです。

グスン…(一部貰う気満々)

 

 

 

毎日少しずつ読んでいた辻村深月さんの「かがみの孤城」を昨晩読み終えました。

図書館でずっと貸し出し中になっていて、予約申請してから実際に手にするまで半年ぐらい掛かった気がします。リクエストしていたことすら忘れていました。

どんだけ予約してる人多いんだよ!と思いましたが、読み終わって納得。

"凄く良かった"という言葉では足らないくらい素晴らしい作品でした。

時間があるなら一気読みしてたと思います。そのくらい夢中になりました。

 

 

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

かがみの孤城 辻村深月 | ポプラ社

 

 

※ネタバレ無しの紹介と感想

 

ファンタジーとリアリティが織りなす物語にスッと吸い込まれました。

 

辻村さんの作品は心理描写が丁寧で、胸を締め付けられることがよくあります。

本作もそれは健在で、やはり主人公のこころがいじめられる場面はとてもリアルで苦しかったです。「こういういじめっ子いるわ…」と、自分の思春期時代に思いを馳せてみたり…。

 

こころが部屋の鏡を通って現実世界と異世界のお城を行き来し、城で出会った同世代の6人と交流しながら仲を深めていく…という流れ。その中に様々な謎や伏線(←後で伏線だったと気付く要素もあり)が散りばめられています。

物語は一学期~三学期の三部構成。

しかし三学期の2月になっても一向にストーリーの核心部分が進展する兆しが無い。

一体どうなるんだと読み進め、3月の怒涛の展開にページを捲る手が止まりませんでした。

 

細かいところまで綺麗に拾っていく伏線回収。辻村深月の真骨頂。

そうだったのか!とスッキリすることもあれば、7人それぞれが抱えてきた心の闇に目頭が熱くなることもあり…。

「お見事!」としか言いようがありません。

 

ミステリー要素を含む本作。読みながら私も「ああじゃないか」「こうじゃないか」と色々推理していました。当たっている部分もありましたが100%正解とはいかなくて、それも満足。予想通りの展開だったら残念ですもん。

7人の中でもイケメンのリオンが浮いていて、なぜこの子が城に呼ばれたのかずっと謎だったのですが、その理由も終盤に明かされ、感心のあまりハァーーーと息を吐いて暫く放心。

もうほんとに辻村先生凄すぎます。頭の中を覗いてみたい。

 

私は後味の良い話が好きでして、この「かがみの孤城」に関してはちょっと切なさを含みつつ希望のある終わり方をしてくれたのでとても満足しています。

救いの無い終わり方をしたらどうしようと思っていたけど杞憂でした。

7人のその後をもう少し見守りたい気もしましたが、作中の何気ない場面でこの後

どうなったのかが明かされている人物もいて胸が熱くなりました。

辻村作品はまだ三作品ぐらいしか読んだことがないのですが、確かこの作者さんの作品の中には一部リンクしているものもあるんですよね?もしかしたら今後、かがみの孤城の登場人物が他の作品で見られたりするのかもしれませんね。個人的にはフウカとウレシノのその後が気になるんだよなぁ…。

 

 

超久々の読書はとても充実したものになりました。

久しぶりに「これは良かった!また読みたい」と思える作品に出会えた。

好みじゃなかったらショックなので今回は貸し出しにしたけれど、文庫版が発売されたら買いたいなぁ。

心が温まる素敵なお話。ご馳走様でした。

 

 

 

 

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