こんにちは、naruです。
2日前が祖父の一周忌でした。
祖父の家は県外(熊本)にあるのですが、新型コロナウイルスの心配もあって一周忌は家族のみで執り行うということでした。
存命の祖母に大きなお腹を見せてあげられるかなと思っていましたが、それも叶いませんでした。県外なので次に会えるのはいつかな…。予定通り産まれてもお盆の頃はまだ赤ん坊は生後2ヶ月なので、夏に会うのは難しいでしょう。
祖父が眠るお墓にもお線香あげに行きたいし、祖母が元気な内にひ孫を抱かせてあげたい。
そういえば、祖父の通夜・葬儀に参列する際に初めて知った風習がありました。
母から送られてきた訃報の知らせの中にこんな一文が...
「香典とは別に目覚ましを3千円ぐらい包んできて」
目覚まし?
「何のこっちゃ?」状態の私が最初に思い浮かべたのは時計そのもの。
そうしたら葬儀場が参列者が持ち寄った時計で溢れてしまうではないか。
そんなわけあるかい!
調べてみると、目覚ましとはお通夜の際に香典と一緒に持参するお金のことだそう。
お菓子やお酒を持参するパターンもあるようです。
うちの母は「めざまし」ではなく「めさまし」と呼んでいました。
後に父が教えてくれたのですが、目覚ましには複数の意味があります。
- 故人に対して「もう一度目覚めてほしい」
- 遺族に対して「お線香を絶やさないよう目を覚ましてください」
という願いが込められているんだとか。思いやりを感じますね。
主に九州に普及している風習ですが、特に熊本に浸透しているようです。
目覚ましの相場は千円~3千円。
母が指定した金額が上限の3千円だったのは私が親族だからかなと思います。
言われた通りに香典とは別に香典袋を用意して、表書きに薄墨で「目覚まし」と書いて持参しました。中袋の書き方は香典と同じ。
これが果たして正しかったのかはわからない…。
会場に行ったら香典と目覚ましの受付が別に設置されていました。
目覚ましは必ずしも持参すべきものではないようで、祖母から「naruちゃんが持って来るとは思わなかった」と言われました^^;
私が参列したお通夜では目覚ましも香典も同日に渡しましたが、お通夜では目覚ましのみ、告別式では香典のみ、というようにきっちり分かれていることもあるようです。
こういった細かいところは家々で違うんでしょうね。難しい…。
風習って面倒だなと感じることもありますが、「目覚まし」の意味…特に故人に対する願いが込められていることを知って心に沁みました。
愛する人とのお別れはとても悲しいけれど、生前の感謝を込めて送り出してあげたいですね。