お久しぶりです、naruです。
いや〜ブログ更新する暇がまったくない!(笑)
出産から日が経って既に記憶が曖昧ですが、これ以上薄れないうちに記録しておこうと思います。興味のある方はお付き合い下さいませ~
6月14日(39w5d)の朝、おりものシートがぐっしょり濡れていることに気付く。
色は薄い茶色~ピンク。
2日前の内診から昨日の昼頃まで出血があったのでその影響かな?と思ったけど、それ以降おさまっていたのでこの出血はおしるしかもしれない…とちょっとドキドキ。
念のため母親に報告してその日は何事も無く過ごす。
6月15日(39w6d)の0時過ぎ。
さて寝るかと横になった瞬間、股から水が流れ出る感覚。止まらない。すぐに破水だと気付く。朝のおしるしから念のためナプキンをつけていたので大参事にはならなかった。
就寝前だったので自分の感覚としてはおしるしと破水が同日に起こったような感じ。
産院に電話して母の車で向かう。
移動中、夫に電話を掛けるが応答なし。あの野郎…!
なんとなく下腹部に生理前のような気持ち悪い感覚があったけど痛みはなく、これからお産が始まるなんて実感もないまま「破水から始まるパターンだったか~。予想外だな~」なんてヘラヘラ笑っていた。
おいお前、笑ってられるのもあと少しだぞ…
病院に着いたら40分間NST。
この間に生理2日目ぐらいの鈍痛を感じるようになる。まだ余裕。
深夜当番は助産師と看護師一人ずつしかいないようだった。
NSTを受けたのは分娩室で、中ではラベンダーのアロマが焚いてあった。
そういえばバースプランの中で希望したんだった。こんなに早いタイミングからやってくれるのか〜と、なんだか得した気分。(ちなみに分娩で再入室した時には香りを嗅ぐ余裕もなかった)
室内にはソフロロジーのCDと、青い海を泳ぐイルカの癒し映像が流れていた。
検査の結果、破水で間違いないとのことでそのまま入院に。
立ち会い分娩は同居家族1名までOKということで母にいてもらうことになっていたが、まだ子宮口は2cmしか開いておらず、初産ということもあって時間が掛かりそうなので母は一旦帰宅することに。
時刻は深夜の2時過ぎ。
看護師から入院の説明を受け、陣痛が5分間隔になったらナースコールするように言われて病室に一人になる。
入院になったことを夫にLINEで報告。既読つかず。(結局返信があったのは4時過ぎだった)
寝る前に破水してドタバタと産院に来てしまったため、とにかく少しでも体力を温存しなければ…と、とりあえずベッドに横になって眠ることにする。
……が、しかし。2時半ぐらいから生理2日目を越える痛みが押し寄せる。痛い。
3時近くになって思い出したように陣痛アプリで間隔を計り始める。
既に5分を切っていた。
いや、さっき看護師さん出ていったばかりだしさすがにナースコールするのは早すぎでは…
まだギリギリ我慢できる痛みだったのでもうしばらく様子を見ることにした。
痛いなぁ…陣痛間隔4分台だしなぁ…やっぱりナースコールした方がいいかなぁ…
しばらく耐え、悩み抜いた末に3時半頃にナースコール。
naru「5分間隔になりました」
Ns.『5分になった?痛む?』
naru「結構痛いです」
ちょっと気怠げに「行きまぁす」と言われてイラッとしてしまう。
Ns.「うーん、まだ平気そう。どうする?助産師さんは6時頃内診しようかなって言ってるけど」
naru「…じゃあ、もう少し頑張ってみます…..」
歳は自分と同世代ぐらいの看護師。
私、自分の親ぐらいの年齢のスタッフさんにタメ口使われるのは何とも思わないんですが、若い人には敬語使って欲しいマンなんですよね。←
おまけにこの塩対応。
5分間隔になったら連絡してって言われたからしたのに…!「平気そう」って平気じゃねーわ!
これからこの看護師さんのことを「塩」と呼ぶことにする。
初産婦に陣痛開始から1時間で「痛い」と言われてもこの先まだ長いだろうし、一々対応していられないんだろうな。と、今ならそう思えるのですが、この時は気が立っていたので内心キ〜ッ!となってしまった。
午前4時前には陣痛間隔3分を切る。
子宮を捻り上げられるような痛みだったと思う。(うろ覚え)
この時にはもう声が我慢できなくなっていた。あ゛〜〜〜〜
妊娠中にイメトレしてたようにしっかり息を吐いて痛みを逃がすことに集中するが、そんなんで痛みが逃げたら皆やってるっての。
痛すぎてベッドの手摺りをバシバシ叩く。
さっきの塩対応を思い出してナースコールを押すのを躊躇われたが、限界がきて4時半頃ボタンを押す。
対応してくれたのは塩ではなく助産師さんだった。
こちらが話すよりも先に「行きまーす」とすぐに切られた。
内診の結果、子宮口は4cm。
こんなに痛いのにまだ4cmかよ!と絶望する。
助産師さんの提案で病室から陣痛室に移動することに。
陣痛室の前で痛みの波が来て立ち往生。腰を摩ってもらってその場を凌ぐ。
ベッドに横になったのはいいがお産の進みが早いようで、短時間で隣の分娩室に移動。
悶えながら「腰が痛い」「おしりから何か出そう」と訴えるが、助産師さんは「痛いね〜いいよ〜お産が進んでる証拠だよ〜」「分娩の時は便も出しちゃっていいからね〜」と背中越しに答えて分娩準備。
腰を摩ったり肛門を圧迫してほしかったが忙しそうなので言えなかった。この時ばかりは塩の手も借りたかった。
naru「あ゛ぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!」
助産師「大きな声出さないよ!赤ちゃんがびっくりするから。はい、フゥ〜〜〜」
naru「フゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
声我慢しろとか 鬼ですか(^ω^)
子宮口が7cmになったところで母親に電話。
この時点で朝の5時半。
電話口の母は「え、もう7cm!?」と驚いていたし、予想外のスピードに助産師さんも「すごーい!」と嬉しそう。スタッフ的には早く終わらせたいッスよね…
入院患者の検温に行かないといけないということでしばらく分娩室に一人ぼっちにされる。
塩は!?新生児室だろうか?腰を摩ってくれー!塩ーーー!!!
今度は分娩台の手摺りを叩きながら陣痛に耐える。
いや、耐えられない。
ナースコールを押したら塩が来てくれた。が、様子を見ただけですぐに戻って行った。
塩ーーー!!!!
次々に襲い来る陣痛に白目になりながら、「今から帝王切開にならないだろうか」と不謹慎なことを思ったり、「また出産するなら絶対無痛にしよう」と心に誓う。
そうこうしているうちにやっと母が到着。
すぐに腰を摩ってもらう。
陣痛と同時に抑えようのない便意を感じ、肛門を拳で押してもらう。妊娠中は「いきみ逃し」と聞いてもピンと来なかったが、なるほどこれかと思った。
母の力が弱くてこの時久しぶりに夫のことを思い出す。
夫が分娩に立ち会えないことより陣痛中も傍にいてもらえないことがつらかった。私の肛門はこんなにも彼の拳を必要としているのに!!!
陣痛と肛門圧迫の攻防戦を繰り返し、いよいよ子宮口が10cmに!!
やっといきめる!!陣痛に耐えるよりいきむ方がよっぽど楽だった。
こっそり顎下まで下げていたマスクを上げるように言われたが、その後またしれっと外した←
苦しすぎる。コロナ許さん。
「陣痛が来たら2回深呼吸してからいきんで」と指示される。
助産師「スーハースーハー、う〜〜〜ん!!」
naru「スッハッスッハッ!うーーーーんぬぬぬぬぬぬぬあああああ!!!!」
早くいきみたくて助産師さんと呼吸が合わないw
2回も深呼吸する余裕なんてなかった。
でもこれも赤ちゃんに酸素を届けるために必要なことだったと思う。
何回かいきむと「髪の毛が見えてるよ」と言われ、「自分は今、本当にお産をしているんだ」と不思議な気持ちになる。
いきむ感覚がわからずに何もできなかったらどうしよう…と思っていたが、とにかく便を出すようにいきみを繰り返していると助産師から「そう!上手上手!」と褒められて自信を持てた。
あ、今う💩こ出たわ。となったこともあったが、そんなことはもうどうでもよい。早く出てこい息子よ!
そうこう奮闘している間に、朝食を中断してきたという理事長が気怠げに登場。
診察はいつも院長だったけど、今日の担当は理事長だったらしい。大股広げて修羅の形相で踏ん張っている状態で初めましてになるとは…。
まず剃毛。まさかこんなギリギリのタイミングで剃られるとは思ってなかった。ボーボーですんまへん…
今思えばこの場に母もいたんだよな(カオス)
あれよあれよという間に麻酔をされて会陰切開。注射も切開も痛みなし。ハサミでジャキンと切られた。
とうとうお股に何かが挟まっている感覚に気付く。赤ちゃんの頭だ。
理事長の指示で私のいきみに合わせて腹部を圧迫することになったのは看護師。そう、塩!
naru「スッハッスッハッ!うーーーーんぬぬぬぬぬぬぬオエエエエエエッ!!!!」
塩による容赦ない腹圧に胃液が口の中に逆流。
嘔吐はしなかったけどとても苦しかった。涙出た。
とにかく1秒でも早くお産が終わってほしくて我慢。
助産師「次で出るよ!」
その言葉をどれだけ待っていたことか…!!
渾身の力を込めていきむ。
お股から熱いものが出ていった。
理事長の「あ…」という表情が見える。赤ちゃんの顔の事情を知らなかったらしい。
助産師さんの「おめでとうございます」の声に重なって聞こえたのは元気な産声だった。
妊娠中にこの瞬間を何度も想像しては涙を流したけれど、現実はもっと大きな感情が湧いてきた。
解
放
さ
れ
た
!
感動よりも先にそんなことを思った。
大きな達成感を噛み締めていると、胸の上に産まれたての赤ん坊が。
ほぎゃあほぎゃあと泣く小さな男の子は、両側の口唇口蓋裂だった。
「裂は右側だけかも」という話もあったけれど、結局最初の見立て通り両側。
しかしショックはなくて、「よくぞ産まれてきてくれた!」という感謝の気持ちでいっぱい。左右の鼻の穴にかけて唇がパックリ割れているというのに、こんなに元気に泣いて呼吸してるんだからこの子は大丈夫だ、と生後数分の息子に励まされた。
助産師「旦那さんに電話していいですよ」
すっっっかり忘れてたけど、そういえば夫とはフェイスタイムでリモート立ち会い分娩をする予定だった←
いやー、無理無理w
夫に電話したらすぐに出てくれて、たった今産まれたことと赤ちゃんの顔の状態について報告。
赤ん坊はまだ泣いてたので受話器越しに声を聞かせてあげることができた。
具体的にどんな会話をしたかあまり覚えてないけど、繰り返し「ありがとう」と言われたことは記憶に残っている。
分娩時間は6時間3分。
初産婦とは思えないくらい安産だと褒められたが、めちゃくちゃ痛かったので本人としてはピンとこない←
でも私の倍以上の時間を陣痛と戦ったママさんも大勢いることを考えると、やはり安産だったのかもしれない…。初産婦の平均分娩時間は10〜12時間とも言われているし。
産後2時間は分娩室で安静に。
おひな巻きにされた息子を1時間ぐらい腕に抱き、母と会話して過ごした。
出産が朝だったので夜勤と日勤の交代時間と重なる。
立ち会ってくれた助産師さんが改めて「おめでとうございます」と声を掛けてくれた。
そして、陣痛中の冷めた対応とラストスパートで私の腹を思い切り押し潰してくれた看護師。彼女が私の肩をトントンと叩く。
Ns.「おめでとうございます」
砂糖ーーーー!!!(泣) (塩や! ちゃうわ。)
入院中は特に冷たいと感じることはなかったし、結局初めての出産でピリついていた自分のメンタルがそう思わせていただけなのかもしれない。
ここまでこの看護師さんを塩と呼んできたことを懺悔致します。
この辺で母が帰宅。
ベビーも別室へ移された。
安産だったのは子が上手に下りてきてくれたお陰でもある。ありがとうね…!
いつ出たのかわからなかったけど胎盤を見せてもらった。(そういえばこれも興味本位でバースプランに書いていたw)
印象としてはデカいレバーの塊。
長い間赤ちゃんを守ってくれてありがとう。ご苦労様でした、同胞よ…!!
会陰切開は痛くなかったのに縫合が痛かった。
なぜ麻酔が効いている内に縫ってくれないのか…!!
これに関しては縫合後もずっと痛くて、処方されていた痛み止めも入院中に追加でもらうほど。座る時はドーナツクッション必須。
安産だったと太鼓判を押されても出産は想像以上に大変だった。
こんなにしんどい思いをして産んでもらったのだから、もっとお母さんに優しくしてくるべきだったなと後悔した。
最後に、これが安産に繋がる要因だったのでは?と思ったことを2つ。
これからお産に挑む方の少しでも参考になれば…
- 陣痛中からしっかり呼吸を意識すること
妊娠中からソフロロジーの呼吸法を勉強していたお陰で、しっかり息を吐くことができました。(呼吸で痛みを逃すことはできなかったが…)
しっかり息を吐けば必然的に息を吸うので、結果赤ちゃんが下りてくる助けにもなる!
パニックになって過呼吸のようになると赤ちゃんに酸素が行き渡らないので注意。
- いきむ時に大きい方を漏らすことを恐れないこと
病院によっては先に浣腸してくれるところもあると思いますが。
「漏れると思っていたら赤ちゃんだった」と書かれている出産レポを見たことがありませんか?まさしくそれです。
もしも本当にお尻から出ちゃっても気にしちゃ駄目です。病院スタッフもプロなので慣れっこのはず。便を我慢していきもうとしても多分赤ちゃん出て来られないと思う。
ぶっちゃけこれを書いている私も恥ずかしいけど、でも本当ですよ。
この際、出てくるもん全部出しちまおうぜ!
立ち会いする旦那さん、引くんじゃねーぞ!お産は命懸けだからな!
長くなりましたが、以上が私の出産レポです。
妊活からこのブログを書いていたことを考えると感慨深いですね。
予定日より1日早い午前8時丁度。
3188gのnaru家長男、無事に誕生致しました!
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