「個人サイト」と聞いてアッと思った方は古のオタク仲間かもしれません(笑)
10代の頃、某漫画の二次創作個人サイトを運営していました。
↑この一文を打っただけで全身がもぞもぞしてくるくらい恥ずかしい
現在は結婚して子供もいて、働いてはいませんが毎日忙しなく時間が過ぎていく…という意味では充実した毎日を過ごしています。
このくらい満たされた日々を送っていたことが過去にあっただろうか。と今までの人生を振り返った時に、ふと「個人サイトでオタ活してた頃は楽しかったな」と思いました。
今はSNSが普及しているので個人サイトを持つ人は昔ほど多くはないと思いますが、私がインターネットを日常的に使い始めた頃、20年ちょっと前ぐらいはとても流行っていました。
人様の作品を見ていると自分もやってみたいという思いが膨らみ、丁度学校でホームページの作り方を少し勉強したこともあり、いい機会だったのでやってみることに。
HTMLタグを調べて試行錯誤して作った最初のページ。
薄ぼんやりとしか思い出せませんが、とてもショボい出来だったと思います。画像などの素材の力でおしゃれに見せようと頑張っていたような…。
これがまた驚きなのですが、家族共有のパソコンで作っていたんですよね。
フォルダにパスワード付けて、その中にファイルを保存して…。
パス付きとはいえ、(色んな意味で)なんて恐ろしいことをしていたんだろう自分は;
そんな拙い知識と技術で作ったサイトでしたが、キャラクターへの愛は無限大だったのでずっと創作していました。(ちなみに小説)
当時は「質より量」という感じで、最終的には100作品以上掲載していました。
これのおかげでブラインドタッチをマスターしたといっても過言ではありません(笑)
次第にアクセス数が伸びて掲示板へのコメントも増え、自己肯定感の低い私の心は満たされるどころか喜びが溢れるばかり。
隠れオタクでいたかった私にとって、ひっそりと好きな世界に浸れる個人サイトはとても居心地が良かったです。
繰り返しになりますが家族共有のパソコンを使って作業をしていました。
しかもリビングに鎮座しているデスクトップパソコン。
それに向かってずっとカタカタカチカチやっている娘に、当然母は言うわけです。
「いつも何してんの?」
言えるわけがない。
「何でもいいやん」
と、言うしかない。
さすがに共有パソコンを独占しっぱなしなのはよくないので、登下校中の電車の中で携帯でポチポイ打って執筆していたこともあります。
隠れオタクでいたかった私は作業も隠れて行うしかありませんでした。
隠れ切れていたのかは定かではありませんが。
なんとかこんな状況でやっていけてたので、自分のパソコンを購入したのは初めてサイトを作ってから5年以上経ってから。バイトをしてある程度お金が溜まった頃でした。
初めて作ったサイトは高校卒業後に閉鎖をしましたが、まだまだ湧いてくるネタの数々。
結局また同じジャンルで新サイトを開設。
その後オリジナル創作サイトなんかも作ったりして、自分なりにひっそり楽しんでいました。
そのくらいのめり込んでいたサイト運営でしたが、辞めた理由はズバリやり切ったから。
書きたいものは全部書き、達成感で満たされたからです。
社会人になり、こういうことばかりに没頭していられない現実から目を背けることができなかったというのもあります。
萌えを語るのも簡単、形にして公開するのも簡単。人と交流するのもお手軽。
好きな時に出入りして好きなことをして、時にはそこにいる人とお話しする。
SNSを公園だとするなら、個人サイトはいつでも門を開放している一軒家でしょうか。
自分が作った空間で誰かが楽しんでくれる。
ブログも似たようなもので、興味のある記事を読んで「なるほど」と思ったり、コメントしたり、はてなブログであればスターを付けたり。
それがとても楽しく時には嬉しくて、サイトではなくブログの管理人として今もポツポツ記事を書いているnaruなのでした。
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