Piggy&Bunny

肩の力を抜いて生きたいアラサーが、息抜きと心の整理の為に書く雑記ブログ

マタニティマークを付けるということ

 

 

マタニティマーク

不妊治療を経験した私にとっては憧れのアイテムであり、複雑な思いの象徴でもあります。

付けるまでにちょっと悩んだりしたものの、使い始めるまでの気持ちや使ってみた後の感想をまとめてみました。

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マタニティマークを付けるのには勇気が必要だった

マタニティマークを貰ったのは妊娠8週目。区役所で母子手帳を受け取った際に一緒に貰いました。

言ってみれば「私は妊婦です」と宣言して歩くようなもの。

照れ臭い気持ちもあったけれど、純粋に嬉しかった。

 

ただ、それを取り付けるのには少々躊躇いがありました。

やはりマタニティマークを良く思わない人―――所謂天使ママや、子どもを授かりたくても授からない人の気持ちが痛いほどわかる故に、自分がぶら下げたそれを見て不快な思いをする人がいるのではないか…そう思いました。

 

他にも、マタニティマークを付けているだけで舌打ちをされた、暴言を吐かれた、攻撃された等の怖い目に遭ったという話も見かけますし、「果たしてマタニティマークを付けるメリットはあるのだろうか」という疑問もありました。

 

そして、ネガティブ思考ならではの理由がもう一つ。

この先流産してしまったら…?

 

ドラマ「隣の家族は青く見える」で深キョンが演じていた菜々というヒロイン。治療の末に妊娠した妻のカバンに夫(松ケン)がマタニティマークを取り付けるのですが、その後流産してしまい、菜々は大粒の涙を流しながらそれを引き千切る…というシーンがありました。

それが頭の中に印象強く残っていて(全話を通して一番泣いたのはそこだった)、自分にもそれがあり得ることなんだと思うとなかなか手が伸びませんでした。

 

 

取り付けようと思ったきっかけ

どうしようかな…と迷っている間にどんどんつわりがしんどくなり、例えば吐き気を我慢しながらダラダラ歩いている時に後ろからぶつかられたりしたら大変だと焦るようになりました。

通勤に公共機関を利用しているので、状況によっては恩恵を受けられる可能性もあるなと思ったのも理由の一つです。

 

食べづわりだったのでマシなタイプだとは思いますが、それでも初めての妊娠。

何かと心細く、周囲に配慮してもらえるのであれば付けた方がよいと思いました。

 

もし暴言を吐かれたとしてもこちらは一切悪いことはしていないわけで、委縮する必要はまったくありません。(←でもそういう目に遭ったら絶対震える)

しかし危害を加えられたらたまったもんじゃないので、自分も周りに注意しなければと思いました。明らかに不機嫌な人の近くには立たないとか^^;

妊活中の人の視線に関しては誰がそういう状況なのかこちらでは知りようがありませんし、避けることもできません。自分もそういう経験を経て今があるので、そこは気にしていてもしょうがないかなとも思います。そうやって開き直るのもつらいですが…

 

 

ただ、たまに見かけるロゼットのようなマタニティマークは今でも拒否反応が出ます;

お花畑感が否めませんし、 それがちょっと痛々しく見えてしまったりもして…。妊娠は喜ばしいことですし、身に付ける物だからお洒落にしたいという気持ちもわからなくもないけれど。

周りに気付いてもらえるように付けるという意味では理に適っているのかもしれません。

社員証にぶら下げてる人も見かけたことがあるなぁ…。

私もそうやって浮かれてみたかった…(誰もがそうだと思っているわけではないです)

余談でしたね。

 

 

マタニティマークを取り付けることに色んな思いを抱く妊婦さんがいると思いますが、非常時には救急隊員が確認してくれるようなので、持ち物の外側に付けるのが躊躇われる人は内側でもいいので取り付けておいた方がいいようです。

 

 

マークを付けてもあまり意味は無かった

飽くまでも"私は"ですが、マタニティマークを付け始めてから今日までバスで席を譲ってもらったことはありません。

そもそも行きは確実に座れる時間帯なので譲ってもらう必要がありません。

帰りは乗客が多くて立っているのですが、ご年配の人が多い路線なのでもし譲ってもらったとしても気が引けるのと、マタニティマークを知らない人も多いのではないかと。

また、私の仏頂面が「あの人平気そう」って思われてるんじゃないかな(笑) お腹の大きさ的にも一見妊婦だとわからないでしょうし。

乗客が多くて狭い車内で「どうぞ」と立つのもやりにくい気がします。

 

そもそも目立つところにマークをぶら下げてないのも要因かなと思います。何だかんだで誰の目にも留まるような位置に取り付ける勇気はやっぱりなかった…。付ける意味とはなんぞ…!

 

帰りのバスは乗り換え有りですが所要時間最短で家に帰れるのが嬉しい。

ただし乗客が多くて立ち乗り必須。つわりが落ち着いている今だからできるのであって、これから更にお腹が大きくなるとしんどくなるのかな…。

つわりがあった頃は乗り換えなしだけど確実に座れるバスに乗っていました。

お腹が大きくなってきたらまたそのバスを使うのもありかなと考えています。時間は上記のバスの倍以上掛かるのが難点ですが;

優先席に座ったとしてもマタニティマークを付けていれば「妊婦だからここに座らせてもらってます」という証明にもなりそう。年輩の人に席を譲れなくてもやむを得ない理由があることをわかって………いや、だからマークを知らない人はどうすれば!(無限ループ)

 

 

唯一恩恵があったこと

マタニティマークを付けて唯一その恩恵を受けられたことがあります。

 

とある商業施設のエレベーターです。

そこには「専用エレベーター」というものがあって、公共機関の優先席に座れるような人(お年寄り、怪我人、妊婦、子連れ等)のみが乗れるエレベーターです。

その他の人が乗ろうとすると、中にいる係員に止められます。

 

これ、特にベビーカーを押している子連れさんにはとてもありがたいのではないかと思います。

「優先エレベーター」がある所もあるけど、そこは飽くまでも"優先"だから普通の人も乗れますし、それが満員だと結局次も待たないといけないし…。だからと言って客が多い施設だと次のエレベーターも満員であることも珍しくない。

そんな状況だからベビーカーを押したままエスカレーターに乗る人が出てくるんだ。あれは本当に危険だからやめてほしい。

ああまた余談を挟んでしまった;

 

ですが「専用エレベーター」であれば該当者しか乗れないため、満員になるとしたら大勢の子連れ客が乗った時ぐらいです。

私もマタニティマークを提示して何度か乗ったことがあります。

他のエレベーターでも構わないのですがお客さんが多いと押し潰されたら怖いので、せっかくだから使わせてもらっています。

同伴者も一緒に乗ってOKなので、一番恩恵を受けているのは主人かもしれない(笑)

 

 

今後はどうする?

お腹が目立たない妊娠初期の人に配慮しやすいようにという考えからマタニティマークが生まれたと記憶していますが、じゃあ妊娠後期の人はどうすればいいんだろう。

というのも、お腹が大きい妊婦さんがマタニティマークをぶら下げているのを街中で結構見かけるんですよね。

誰が見ても妊婦だとわかりますし、もうマークを付ける必要はないのでは…とも思います。

 

それでもあまりにも多いので(偶然か?)世の中ではそれが当たり前になっているのかな?

ほんと大した悩みではないのですが、今後自分はどうしようかなと思っていて…。

どっちでもいいっちゃいいんですけどね!(笑)

ずぼらなのでいざその時期が来ても「まあいいか」で済ませてしまいそうですし、何なら産後もそのまま付けっぱなしにしてそうで怖い^^;

 

 

この度マタニティマークを付けるにあたってネットで色々情報を見てみましたが、デメリットの記事が多く目に入って複雑な気持ちになりました。

身を守るために付けたマークのせいで危険な目に遭うなどあってはならないことです。

自分がそんな状況下に置かれたら怖いなと怯えつつ、せっかく頂いたので許される期間は最大限に活かしていけたらとも思います。

 

 

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