Piggy&Bunny

肩の力を抜いて生きたいアラサーが、息抜きと心の整理の為に書く雑記ブログ

抑制筒の作り方

 

 

こんにちは、naruです。

 

 

突然ですが皆さま、抑制筒ってご存知ですか?

用途は読んで字のごとく…ですが、このブログでいう抑制筒は何を抑制するのかと言いますと、です!

口唇口蓋裂をはじめ子どもが顔の手術をした場合、創部を誤って触ってしまわないように腕の可動域を抑制する必要があります。そのために使用するのが抑制筒というわけです。

 

病院の看護師さんは「手枷」と言っていましたが、「枷」という響きが嫌だったので私は頑なに「抑制筒」もしくは「手筒」と呼んでいました(笑)

 

 

さて、この抑制筒ですが…

病院によっては親が準備する必要があったり、病院で貸してもらえたり、病院の売店で買えたり様々なようです。

今回息子が入院した病院は親が準備しないといけませんでした。

 

息子の口唇裂オペが終わるまで実家で生活していた為、抑制筒も実家にある道具を使って作成せざるを得ない状況。しかし残念ながら実家のミシンは古くてちゃんと作動するかわからない…。

さすがに母の裁縫道具はある。

もう手縫いで作るしかない。

 

メルカリ等で買うという手もありますが、不器用なくせに「作ってあげたい!」と意地を張って自分の首を絞めにいったのであります!(笑)

 

 

 

というわけで、以下は抑制筒作りの記録になります。

記事タイトルは「抑制筒の作り方」になっていますが、ただの恥晒し記録です。

病院でも作り方がプリントされた紙は渡されましたが、これはこれでちんぷんかんぷんだったので自分なりにそれっぽくなるように考えた方法です。

 

これから抑制筒を用意しなければならない且つ自作したいという親御さん。これを参考に、もっと効率よく作れる方法を考えてみてください(笑)

ですがこの通りに作れば一応完成はしますので、色々考えるのが苦手な方は真似されてもよいかと思います。時間は掛かりますが;

 

 

 

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裁縫道具の他に用意したのはこの4つ。

  • 手芸用ネット
  • バイアステープ
  • マジックテープ

 

全て手芸屋さんで揃えました。

手芸用ネットの代わりに100均の園芸用ネットを使う人もいるようです。そうすれば材料は全部100均で済みますね。(耐久性に欠けるかなと思って私は手芸用ネットを選びました)

また、チップスターの筒箱を芯材に使うという賢い人もいるようですよ。(私は通気性が気になって以下略)

 

店員さんに「手芸用ネット」と言っても通じませんでしたが(何故w)、画像を見せたら一発で分かってもらえました。

商品を探す際は上の写真を店員さんに見せるとスムーズかもしれません。

 

バイアステープは抑制筒の縁が体に当たって痛いかな?と思って購入。布をキルティング生地にすれば必要ないかと。

うちは入院した時期がまだ暑かったのでキルティングはやめました。

 

マジックテープはアイロンでくっ付けるタイプです。

アイロンタイプは糊部分が固くなってしまうので、本当は縫い付けるタイプがおすすめ。私は手縫いしたくなかったのでこちらを選択しました(笑)

テープで張り付けるタイプは剥がれると思うのでやめた方がいいでしょう。

 

 

 

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本当はキャラクター物は避けたかったんだけど、好みの柄がなかったんだよなぁ…

イメージとしては裁断した布を半分に折り、長辺を縫って袋状にしてネットを入れ、最後に短辺を閉じる…という方法。

 

布を裁断する前にまずは子どもの腕のサイズを計測します。

計るのはワキ~手首と二の腕周りです。

 

参考までにうちの息子のサイズはこれ↓

  • ワキ~手首(布の短辺)・・・11cm
  • 二の腕周り(布の長辺)・・・14cm

 

腕周りは完成品を付けた時に締め付けを調節できるようにプラス6cm長くします。

また、縫い代も布の上下左右に1cmずつプラス。

なのでうちの場合は

  • ワキ~手首・・・11cm+1cm(縫い代)+1cm(縫い代)
  • 二の腕周り・・・{14cm+6cm(調整分)}×2+1cm(縫い代)+1cm(縫い代)

※腕周りの「×2」は半分に折る為

 

つまり、13cm×42cmで裁断しました。

 

 

 

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途中経過を撮影し忘れましたが…

中表にして布を半分に折り、長辺を縫います。(写真でいうと上下部分)

縫って柄を表に出したのが上の写真になります。

 

手縫いなので本返し縫いで縫いました。

これで丈夫に縫えたはず。しかしめっちゃ糸使う…

 

ミシンがあればこれが数秒で終わるのだと思うと涙が出てきました←

手間がかかる分、一針一針愛情込めて縫いましたよ。

 

 

 

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途中経過を撮e(以下略)

 

縫い目を隠すようにバイアステープを縫い付けました。

縫い付ける物が袋状になっているので何度も失敗しました。下の布まで一緒に縫ってしまったりとか。そもそもアイロンで貼り付けるタイプならこんなに苦労することはなかっただろうに;

 

 

ここまできたら手芸用ネットを丁度いい大きさにカットしておきます。

上の写真はすでにネットを入れて袋の口を閉じていますが、マジックテープを取り付けるまでは閉じません。

 

 

以上の作業で片腕分がほぼ完成しました。

これをもう一つ作ったら完成まであともう一息。

 

 

 

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適当な長さに切ったマジックテープを取り付けます。

このマジックテープはアイロンで貼り付けたのですが、アイロンを当てた後に糊が布の裏までに染みちゃって危うく上と下の布同士がくっ付いてしまうところでした;

アイロンを当てたらしばらく二枚の布がくっ付かないようにしておくか、すぐにネットを入れた方がよさそう。使用した布にもよるんでしょうけど…。

 

マジックテープは締め付けを調節できるように土台に対して平行に貼り付けました。

↑子どもが着ている服の厚さによって締めたり緩めたりする機会が出てくるのでこれはおすすめ。

 

最後に、手芸用ネットを入れて口をまつり縫いで閉じます。

抑制筒作りで唯一楽しいと思えたのがこの作業。コの字まつりで口をキュッと閉じるのが快感。縫い目も見えなくなりますしね♪

これで抑制筒の完成です!

 

 

 

息子は術後約4週間抑制筒をつけて過ごしましたが、なんとか壊れずに期間を終えることができました。まつり縫いで閉じた部分はちょっと怪しかったけど^^;

しかし着用した本人は生後4ヶ月の赤ん坊。成長著しいので腕を振る力もどんどん強くなり、2週間程で抑制筒がすっぽ抜けるようにwww もう一工夫必要だったみたいです。

 

 

増税前に買ったミシンがは自宅に置きっぱなしで今回は活躍の場面がありませんでしたが、次の口蓋裂オペの時にも抑制筒は必要になると思うので、その時はミシンを使ってもっと短時間で作ることができるはず…!

ちなみに手縫いだと数日を要しました…。気が向いた時にちまちま作ってたので^^;

手縫いで作る場合は余裕をもって作業に取り掛かった方がいいですよ!

 

多々ある反省点は次回に活かすとして…

 

初めて息子の為に手作りした物。それを実際に身に付けて過ごしてくれたのは嬉しいものでした。たとえ理由が手術だとしても。

幼稚園や小学校に通うようになったらこういった機会がドッと増えそうですね。

こりゃお裁縫慣れしてないと大変だわ;

 

 

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