*履歴*
nazuのネット婚活シリーズ第5弾です。
前回はYさんとCさんの二名に絞り込んだところまででした。
今回はこの二人とのその後について綴っていく予定でしたが、二人分だと長くなりそうなので分けたいと思います。(今更ながら計画表作ってから書き始めたらよかったなと;)
Yさんと最初のデート
最初に心に決めていたことは、「絶対相手の車には乗らない」でした。
とりあえずはね…。相手がどんなに良い人でも警戒はしといた方がいい。
まぁ初日はお互い電車だったのでホッε-(´∀`*)
駅の改札で待ち合わせ。既に相手の方は到着していました。身長が大きいことは知っていたのでひと目でわかりました。
初めまして~と軽く挨拶をしてから移動。
移動中は前日のホークスの試合について話してた気がします(笑)
Yさんが案内してくれたのはレトロな雰囲気の喫茶店。凄く好みのお店でした。
Yさんは数日前にもここに足を運んで、店の雰囲気やメニューをリサーチしてたとか。まさかそこまでしてくれてるなんて思っておらず、驚きました。
店内が静かだったのでちょっと照れましたが、お互い改めて自己紹介。
あとは普通に仕事のことや家族のことを質問したり…。
私が前の彼氏と別れた頃にYさんも当時付き合っていた女性と別れたらしいです。別れの原因も似たような感じだったので、その点に親近感持たれてるようでした^^;
元カノとの出会いも婚活サイトだったらしいので、婚活を始めて長いのか訊いてみたら2年弱ぐらいだそう。だからデートの約束や準備も慣れてる感じだったのか。
ちょっと引っ掛かったのは家族構成。
サイトのプロフィールには妹と暮らしていると書かれていたけれど、現在はお母さんも一緒だという。
あと、お母さんは生まれつき足が悪くて車椅子生活。てことは結婚したら同居必須なのでは…?でもサイトには"同居はしてもしなくてもいい"みたいなことが書いてあったような…。
この私の不安を察したのか、質問する前に向こうから答えてくれました。
「一人でも生きていけるようにリハビリも頑張るし、今は色んなサービスがあるから大丈夫。…と、本人は言ってるので問題ないと思います」
不安だ。
お会計は私がトイレに行っている間に済ませてありました。自分の分は払いますと何度か言ったけど断られたのでここはご馳走になりました。
女の子と遊んだりしなさそうな垢抜けてないYさんですが、活動歴の長さなのかデートのこういうところは慣れてるようでした。
駅に向かう途中で「またデートしませんか」と申し出があり、OKして初デートは終了しました。
水族館デート・明らかになる家庭事情
某駅で待ち合わせ。
えーっと、デート中のことは覚えていませんw
プロフィールにデートで行きたい場所を「水族館、動物園」としていたので、水族館を提案してくれたんだと思います。
目的の水族館は電車を乗り継いで行かないといけないので移動時間は長め。その間に色々な話をしました。
そこでまた驚きの事実が次から次へと…
まず、プロフィールには無かったがお父さんもほぼ同居状態だということ。
ん?って思いますよね。つまりこういうことらしいです↓
両親は離婚していて表向きは別居はしているのだが、本当は父親も一緒に住んでいると。
なぜこんなことになっているのかというと、(デリケートな問題なので原因は伏せますが)親戚の圧力によって離婚させられたらしく、元々本人達には離婚の意思はなかったそうです。なのでこっそり同居しているような感じ。
こんな話初めて聞いたので頭パンクしそうでした;
更に明らかになったのは表向きは別居中のお父さん。
実は70過ぎた高齢で末期の癌だという…。
そしてお母さんは前回聞いたとおり足が不自由。
嫁いだら介護不可避なのでは…これはかなり大きな問題です。
話しやすくて穏やかなYさんですが、家庭環境があまりにも違いすぎて壁を感じました。
花火大会、そして告白
前回のデートで明らかになった事実を踏まえてよく考えたのですが、このままYさんとお付き合いすることになっても結婚するのは難しいと思いました。
理由はやはり家庭の事情です。申し訳ないのですが私には背負いきれません。
また、身内を離婚させるような厄介な親戚がいるのも理由の一つ。
このような気持ちで会っていてもお互いの時間を無駄にするだけ。次のデートでお断りしようと気持ちを固めていました。
3回目のデートは花火大会。
初デートでコーヒーを奢ってもらったのでこの日、私がかき氷を奢りました。遠慮されたけどここはね、一応歳上だからね。たかがかき氷だけどねw
デート3回目にもなると二人とも大分打ち解けて、口調もほぼタメ口。
話しやすくて友達としてならありなんだけどなぁと内心思う。
大規模な花火大会なので会場は大混雑。
交通機関もギュウギュウになりそうなので花火の途中で会場を後にしました。
そして、駅に向かう道中で「僕とお付き合いしてください」と告白されました。
今後会うのは止めようと告げるつもりだったのに。
動揺して「え?何で?私のどこがいいの?」と、しどろもどろで訊いてみると「話しやすくて落ち着くし、ずっと一緒にいたいと思う」と言われて罪悪感でいっぱいに。
じっくり考えて次に会った時に答えを聞かせて欲しいと言われ、固まっていた意思は一旦引っ込めることにしました。弱すぎる…。
行き着いた答えは
Yさんと4回目のデート。
告白の返事。この日が来てまた悩んでいる自分がいます。
私は自分に自信がありません。私のことを愛してくれる異性はもう現れないかもしれない。そうやって踏ん切りがつかず、元彼と別れるまで随分時間がかかりました。
また同じようなことを繰り返そうとしている…。ほんとに自分が嫌になります。
カフェに入ってランチを食べながら、Yさんに正直に迷っていることを伝えました。
すると「後悔して欲しくないからじっくり考えてほしい。疑問があるなら何でも答える」と言ってくれました。
やはりご両親のことが気になる私は、しつこいくらい本当に大丈夫なのか訊きましたが、これに関しては「本人達が迷惑は掛けないと言っている」としか言わず、正直信用できませんでした。だって例えば結婚したとして、夫の父親が具合悪くなって嫁が「じゃ、あとは病院にお任せします」とか、母親を施設に預けてそれっきりとか、できるわけないじゃないですか。そんなことしてたら例の親戚に「役立たずの嫁が!別れろ!」と言われかねません。
あと、女としてはこの発言も気になりました。
「結婚式…したいですか?」と、苦い表情で言われたのです。どうやらあまり貯えがないようで…。
規模は小さくていいので結婚式は挙げたい派だったのでダメージ食らいました。
カフェを出てお散歩しながら彼の話を聞いていると、どんどん私への思いが積もっていると。今肩を抱きたいくらいだと。完全に恋をしていることを伝えられました。
そこまで思ってくれているのに、婚活にハンデになりそうな事実を包み隠さず語ってくれるのはなぜだろう。尋ねてみると彼は言いました。
「相手に後悔させたくないから」と。
「自分の性格は多分依存しやすい。タガが外れると歯止めがきかなくなりそうだからよく考えてほしい」まるで忠告のような言葉も言われ、ちょっと恐怖を感じました^^;
でも、こうやって正直に話してくれるYさんをできるだけ傷付けたくないとも思いました。
結局その日は家に帰ったのですが、帰宅後すぐに電話が掛かってきました。
「これ以上会ってると気持ちが膨らんでいくばかりでどうしようもない。申し訳ないけどやっぱり今答えを聞かせて欲しい。無理ならはっきり断ってほしい」と言われました。
私がウダウダしている間にこんなに彼を苦しめていたのか…。
ここでようやく私も「ごめんね」と断ることが出来ました。
「あなたが好きです」と電話口で泣かれたけれど、もう心は揺るぎません。
前記したとおり、Yさんは婚活市場においてハンデになる情報を包み隠さず話してくれました。それは本人の誠実さの表れです。性格も穏やかですし(最後、自分の依存性をカミングアウトされて驚いたけど)、話しやすい。
でもそれまで。私の中ではいい人止まりでした。
家庭環境のことを抜きにしても、彼に恋することはないと思いました。好きであればご両親のことも私が一緒に支えていこう、と思えたはず。
それに、彼との子供が欲しいとも思わなかったのです。
最後に「たまに連絡していいか」と訊かれましたが、それはダメだときっぱり笑いながらお断り。
お互いに「お元気で」と電話を切りました。
Yさんとはそれっきりです。
今どうしているんでしょうか。私とはご縁がありませんでしたが、良い人だったので誰かと幸せになっていてほしいなと思います。
こうして、ブライダルネットで出会い初めてデートした人とは交際まで至りませんでした。
でも私には大きな経験になったと思います。